アスベストの歴史と今

アスベストの歴史と今

東京にお住まいの皆様こんにちは!

東京地域密着の解体工事専門店のカクケンです!

首都圏の解体工事を行っています

*

*****    *****     *****     *****    ****

アスベスト  

 

天然に産出する繊維状のケイ酸塩鉱物の総称です。主にクリソタイル(白石綿)、アモサイト(茶石綿)、クロシドライト(青石綿)などがあります。繊維1本が髪の毛の5,000分1という細さで直径は0.02-0.35μm目では見えないほどのものです。

アスベストの語源は、ギリシャ語の「消滅せざるもの」を意味する「asbestos」ですが炎に触れても燃えない(変化しない)が由来になっています。日本では、オランダ語の「asbest」が使われています。また、綿のように軽いことから、アスベストは石綿(いしわた、せきめん)とも呼ばれています。綿のように軽く柔らかい形状でしかも耐熱・耐火性や防音性、絶縁性など優れた性質を持つことから「夢の材料」と呼ばれ建設資材、電気製品、自動車、家庭用品など世界中でありとあらゆる物に使用されてきました。

アスベストの歴史  

 

アスベストの古くから使用されていて紀元前から始まり、古代エジプトやギリシャ時代には、ランプの芯やミイラを包む布として利用されていました。しかし、本格的な産業利用は19世紀以降で特に建築資材や自動車部品などで広く使われるようになりました。20世紀に入りその優れた耐熱性や耐久性から「奇跡の鉱物」として評判が広がり、日本でも高度経済成長期に大量に利用されました。しかし次第に健康リスクが明らかになるにつれて、規制が強化され、最終的には2006年に製造・輸入が禁止されました。
日本では江戸時代を代表する発明家、平賀源内1764年、秩父中津川の山中で偶然にも石綿(アスベスト)を発見しました。
熱や薬品にも強く、それを織った布は古代中国では火浣布と名付けられて珍重されました。
国内では、北海道中央脊梁山脈、北上山地、阿武隈山地、秩父山地等で、産出されました。
海外では、カナダ(クリソタイル)、南アフリカ(クロシドライト)が有名です。

平賀 源内(ひらが げんない) 

江戸時代中頃の人物  :本草学者、地質学者、蘭学者、医者、殖産事業家、戯作者、浄瑠璃作者、俳人、蘭画家、発明家

     *今NHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』が放送中

アスベストはどのようなものに含まれているか?

石綿含有耐火被覆板/石綿含有断熱材/石綿含有整形板/スレート波板/スレートボード/けい酸カルシウム板/スラグ石膏板/パルプセメント板/押出成形セメント板/クウール吸音天井板

アスベストは水に溶けませんので晴れて乾燥すれば、風に乗ってまた飛散する恐れがあります。大雨になって海や川に流されたり、正しく除去されない限り消えてなくなることはありませんので長期的なアスベスト(石綿)対策が必要です。

 

 アスベスト全面禁止へ 

アスベスト(石綿)の使用は、1975年より段階的に規制され、2006年に全面禁止(製造、輸入、譲渡、提供、使用が禁止)されました。 一部の製品に対しては猶予措置があったものの、2012年には猶予期間が終了したため、現在では、建築や製造においてアスベスト(石綿)が使用されることはありません。築年数 2004年ごろまでに建てられた建物にはアスベストが使用されている可能性があります。築20年程度の建物であれば、屋根材にアスベストが含まれている場合があります。 屋根以外では壁や床のタイルにもアスベストが使われている可能性があるため事前調査における書面調査、報告は必須となります。

       

アスベスト人体への悪影響

吸入以外のばく露方法(例えば、触ったりなめたりする)では健康に影響を及ぼさないと考えられています。アスベスト粉じんを10年以上吸入した場合に発症するといわれています。タバコとアスベストで発がんリスク50倍!有名な疫学調査で、喫煙しない人の肺がんのリンク(危険性)を1とすると喫煙者は10倍の肺がんリスクがあり喫煙はしないがアスベスト(石綿)を吸入した人は5倍喫煙者がアスベスト(石綿)を吸入した場合は約50倍の肺がんリスクになるという報告があります。

*

弊社カクケンではアスベストの調査も致しております。

お気軽にご相談ください。

*****    *****     *****     *****  

*
  ご購読、ありがとうございました。